見つかった人の声(2016年)
2016年返却会に来場された方々のお写真を撮らせて頂きました。
(2016年3月11日~3月21日)
見つかったご自身のお写真に、おもわず涙が溢れていました。それは5年ぶりの再会です。
返却会へは今回、初めてご来場されたそうです。その後も探し続けるとたくさんのお写真、そして賞状を見つけることができました。
こちらでも思い出の品がたくさん見つかりました。思わず驚きと歓声があがりました。
震災前までは自宅と仕事場が隣同士ということで、仲良くされていた方と今回偶然にも5年ぶりの再会を果たしました。震災後は会うこともなく別々の時を過ごし、こうした思い出探しを通して、この会場が再会の場所になっていることをスタッフ一同大変嬉しく思います。
あの日を境に、沢山の人々の人生が変わりました。 別れ、出会い、そして再会。
一度は自分の手から零れ落ちた思い出をたぐり寄せ、この場所で再会する。
写真や思い出の品を探し終え、「まずはお元気で」とお互いが離れる直前までお話されていた姿が印象的でした。残りの期間もそんな場所であってほしいと私たちは願います。
今回の返却会をもって、写真以外の持ち主がわからないランドセルや、トロフィー、時計、カメラといった思い出の品の展示は最後となります。
そのために今回少しでも探しやすいように、すべて実物を展示することにしました。思い出の品展示コーナーから、お母さん直筆の紙を見つけられました。
見つかった写真から、「顔を検出」し、こちらでデータ化してある写真画像内の顔画像を認識して、同じ顔や近い顔をリストアップしてくれます。リストアップした写真から見つかった写真と同じお顔の方を見つけることができました。
2013年のサンピア仙台で行われた返却会以来の約3年ぶりご来場された方。ご自身、ご家族、ご近所の写真をたくさん見つけられ、約600枚近い写真、思い出の品を見つけ『近所でお互い様だから届けに行くっちゃあ』とおっしゃって、重いにも関わらず、『来てよかった』とお持ち帰りになられました。
翌日、ご主人が撮影された大好きなデコトラ(デコレーショントラック)のネガフィルムも見つけることができました。
ご近所にお住まいの上の方と会場で偶然お会いし、時にご近所の方のお写真かを確認しあいながら、ご近所の方の分も見つけ届けたいと持ち帰られました。
大切な仲間と出掛けた海外旅行の貴重な写真が見つかり、大変喜ばれていました。
今回、初めて返却会へ来場され、栃木県からお越しいただきました。
そして、賞状を見つけることができました。
見つかった瞬間は、ご一緒の方から『今日は来てよかったね』とお話しされていました。